第 1 章 強い光が発生する

溶接って光がバチバチピカピカ出てまぶしいね。

溶接光は直接見てはダメだよ!溶接光には有害光線が含まれているか
ら、目が痛くなってしまうぞ!
眼を保護するためにも溶接面が必要だ。

溶接面?溶接面隊シャコーズってもしかして!

シャコーズ、遮光!

溶接の光は眩しいだけじゃない!

溶接光に含まれる有害光線って何?

溶接の光には目に見える可視光と目に見えない紫外線と赤外線が含まれています。
溶接光に含まれる紫外線が電気性眼炎と皮膚炎を引き起します。

電気性眼炎ってどんな症状?

電気性眼炎の主な症状は、目の中がごろごろする、目が痛い、涙が出て止まらない、まぶしいなどがある。日中に溶接光を見てしまい電気性眼炎になっていた場合,症状は通常その日の夕方以降に現れるが、翌朝までに自然に治ります。

電気性眼炎になってしまったら?

すぐに眼科を受診することが望ましいが、受診できない場合には市販の角膜修復/保護成分の含まれた目薬を応急処置として使用しましょう。

電気性眼炎にならないためには?

遮光フィルタを使いましょう。可視光線の遮光はもちろん、紫外線や赤外線を目に害のないレベルまで遮断してくれます。
遮光フィルタには遮光度と呼ばれる暗さの濃度の異なる設定があります。溶接電流により適正な遮光度の遮光フィルタを使用しましょう。
遮光度の選定基準はJIS T8141 で参照すると良いでしょう。

溶接面を使用しよう!

溶接面ってこんなに種類があるんだ?!

手持面:大昔からあるお面でパスコという難燃性の紙で作られているのが一般的です。
樹脂製のものもあります。軽くて安いのが特徴で現在でも多くの方に愛用されています。

かぶり面:こちらも大昔からあるお面で、基本構造は手持面と同様ですが、頭にかぶれるようになっています。材質は手持面と同様に紙製と樹脂製とがあります。頭にかぶることで両手が使用できるようになるため、安全性と作業効率が向上します。

自動遮光溶接面:従来の遮光フィルタは暗いため狙いを定めることが難しく、狙いを定めてから遮光フィルタを目元に構えるため慣れが必要です。これに対し自動遮光溶接面は液晶フィルタを使用しており、溶接の光を感知すると自動的に暗くなり、溶接が終わって光を感知しなくなると自動的に明るくなる画期的な溶接面です。初心者に優しくプロには欠かせないアイテムとなっています。

手持面やかぶり面を自動遮光溶接面のように使えるようにする液晶カートリッジもあり、軽さを求め
る方はこちらを使用しています。

コピーしました